7月14日 午前3:00、いつもの強い張りで目が覚める。
これは、お腹がパンパンに膨らんだ感じで眠れなくなる程不快なのだが、
これまで痛みには発展しなかった。
予定日を8日遅れた明け方、「今日もこの状態のみか?」とふてくされながらベランダで涼む。
「どうか、この張りが痛み(陣痛)に発展しますように」と月にお願いしようと空を見上げるも、
その日は月が出ていなかった。
1時間後、再び床に着く。
30分後、生理痛の様な痛みで目が覚める。
「もしや?」と期待しながらトイレに立つと、股間に少量の液体が出たのを感じる。
「おしるし」だった。
痛みはまだ弱く不規則だが、断続的にある。
7:00、早速病院へ電話。
「痛みが10分おきの規則的になると陣痛だから、とりあえず1時間後にまた電話して下さい」
とのこと。
だが、痛みは一向に不規則の15分、10分、7分、5分をいったりきたりしてる。
が、あわてて電話を入れた手前、「10分間隔のような気がします」と少し嘘をつく。
「5分間隔になったら受診して下さい」
午前中、計測するも相変わらず不規則な痛みが続く。
昼休み明けの14:00からの外来に行こうと決めた矢先、11:30に病院から電話がある。
「今すぐ受診して下さい」
早速、実家で待ち構えている両親を呼び出し、入院の荷物を持って外来へ。
陣痛は不規則で、子宮口も2.5cmしか開いてなかったのだが、入院の指示が出る。
おそらく、予定日を過ぎて不安になっている私の気持ちを察しての先生の指示だったのだろう。
この程度の状態であれば、普通は再び自宅待機の可能性が大きい。
仕事中の夫にメール。
すぐに来てくれると返事が来る。
13:00、分娩室とつながっている分娩前室に案内される。
コンポもテレビもビデオもあり、クッションがたくさんある広い部屋。
横の分娩室もアロマがたかれ、白熱灯の照明でとてもきれい。
この場所が修羅場と化すことも知らずに、
「こんなところで生むんだ!」
と呑気にも浮かれている私がまだそこにはいた。
(入院初日7月16日、本人が入院室で書き、夫が代筆してアップしてます。
続きも出来次第アップの予定です。)