7月の連休は子供達にとって初のキャンプをした。
亡くなった父のキャンプ道具一式を、そのまま全て譲り受けて。
母は「私はキャンプ好きではなく沢水(そうみ)キャンプ場が好きなの。」と言う。
母を連れて父との思い出がたっぷりつまった沢水キャンプ場へ向かった。
梅雨で草刈りが出来なかったというキャンプ場は、サッカーは出来なかったが
相変わらずの360度大パノラマの絶景と緑と鳥と沢の音で
「来た来たここに。」という興奮を味合わせてくれる。
3歳から親に連れられ沢水に来ていた私は、キャンプは好きではないと思っていたが
自分たちでテントたてたり、なんたりするととても面白く感じた。
恒例のバーベキューでビールを呑み、温泉も入り、寝支度を初めたその時、
雨続きで雲がかかったいたので、半ばあきらめていた夜空が、
晴れて来た。
その星空といったら!
天の川が走り、流れ星がばんばん現れる。
星の数はプラネタリウムなんかよりずっとずっと多いし、
なにより空が近くて広い。
吸い込まれそうな黒い夜空に圧倒されながら口を開けて母と眺めた。
朝は清々しく、久住が雲の上から顔を出し、
雲海の向こうに阿蘇五岳が見れる。
これぞ沢水!
こんな時、父は一番に起き、朝焼けのコーヒーを入れてくれ
みそ汁とご飯を作ってくれていたなー。
そんな用意してくれる人なんて今はいないので自分で紅茶を入れる。
コーヒーより紅茶のティーバッグの方が持っていきやすいという理由から
茶の好みの信念もあっさり崩れ手抜き。主婦ですから。
みそ汁とご飯に代わるのは、パンとジャム。
せっかくの旅行なのに調理なんてできますか。主婦ですから。
大自然に囲まれて。あーーーー気持ちいい。。。。
なのに。
もうテントを畳まなくてはいけないなんて。
惜しい気持ちでテントをたたんでいると、テントのポケットから
父の福岡市総合図書館で借りた本のレシート(?)が出てきた。
テントを張った後はタープの下でビールを片手に読書に更けていた父の姿が目に浮かんだ。
そして父を近くに感じた。
さては一緒に沢水に来ているに違いない。にやり。
それにしてもここは一泊なんてもったいない。次回はぜひ二泊で。
このテントはもう3代目か。随分前のだが。タープは今回母に新調してもらう。
持っていたヘキサンゴン型を父が張りにくいと言ってたから。